訳あり不動産とはなに? 詳しく 深掘り
訳あり不動産とは?
特定の理由によって通常の不動産よりも低価格で取引される不動産のことを指します。その「訳あり」という表現は、通常、不動産に関連するいくつかの問題や欠点があることを意味しています。 訳あり不動産は大きく4つに分類されます。 『心理的瑕疵物件』『物理的瑕疵物件』『環境的瑕疵物件』『法的瑕疵物件』
訳あり不動産における瑕疵の種類
1 心理的瑕疵
心理的瑕疵とは簡単にいうと「人が嫌悪感を抱く要因」のことをいいます。事件・事故物件をはじめ、過去にあった火災や古くからのいわくつきの土地なども心理的瑕疵物件とみなされることがあります。
2 物理的瑕疵
物理的瑕疵とは、不動産そのものに欠陥がある場合に呼ばれる瑕疵のことです。ひび割れや地盤の沈下、液状化などは物理的な欠陥として扱われます。家の傾きや躯体の腐敗なども物理的瑕疵となります。
3 環境的瑕疵
環境的瑕疵は不動産そのものに欠陥等はないが周辺を取り巻く環境に問題があることで瑕疵とされるものです。暴力団施設やお墓、異臭や騒音があるゴミ処理施設等が物件の周囲にあることで瑕疵有り物件とみなされることがあります。
4 法的瑕疵
法的瑕疵は主に、建築基準法や消防法等の法律に違反している不動産に付される瑕疵です。再建築不可物件や旧耐震物件、建ぺい率・容積率違反の物件などが該当します。
訳あり不動産を得意とする不動産業者に依頼しよう
訳あり不動産の取り扱いは手がかかり、売却が難しい傾向があります。 売値も周辺の相場の2~3割、心理的瑕疵物件の場合は半値を下回る場合もあります。 そのようなわけで、訳あり物件お断りの業者も少なからずあるのも事実です。ですが、逆に瑕疵物件の取り扱いを得意とする不動産会社もあります。